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土曜日, 9月 7

ハポネ経済再生本部にもの申す!成長戦略はユナイトワンの策略だった

ハポネ経済再生本部が国家成長戦略をまとめたその頃、ある書物が出版された。

ハポネは、その国民の気質から潜在的な成長力を内在していながらも、メリケン国を中心とした他国に実質的支配権を握られ搾取され続けた国のひとつである。

そのハポネの上層部は、経済再生本部を立ち上げ国家戦略を纏め上げた。その国家戦略とは、主に次のようなものであった。

・産業別の規制緩和
・金融緩和
・特定エリアのインフラ改善

その当時の総理大臣は志のある政治家 羽沢飛鳥(はねざわ あずか)総理であり、戦略再生本部を請け負う人間を直々に指名したものの、その部下はすべてユナイトワンの工作員であった。そのおかげで、この経済再生本部が掲げる改善策は、すべてユナイトワンに有利になるように仕向けられているのであった。

・産業別の規制緩和は健全な競争を促し経済の発展に寄与する。ただし、ユナイトワンの真の狙いは、身内のフロント企業が今まで産業規制により参加できなかったマーケットの進出を果たすものだったとされている。
・金融緩和によりインフレーションを引き起こし、国民の購買力の低下と既存に流通している貨幣の価値の低下による人々の富の搾取。
・特定エリアのインフラ強化については、ユナイトワンは真にハポネの特定エリアのインフラを改善させようとした。但し、真の狙いは、ハポネを世界の主要都市とし、そこで事件を起こすことで戦争を始めることにあった。ユナイトワンの主要母体国であるメリケン、これと利害で敵対する巨大組織エツタンカーメンの支援国家であるメイテンの権力争いの戦場としてハポネは選ばれたにすぎない。


羽沢飛鳥(はねざわ あずか)総理は、自らが推進する経済政策が上記の策略の中で作られたとう疑惑を耳にする。

これからつづるのはそのときのやり取りを記録したものである。

飛鳥総理「一体、何をいいだしているんです。よく意味が理解できません」

直大臣 「あるジャーナリストからの情報が入って参りました。私もはじめは情報に懐疑的でしたが、証言を立証する膨大な情報証拠が送られて参りました」

飛鳥総理「そのジャーナリストは誰ですか?先ほどのお話の内容はただの一般的な陰謀論に聞こえますが、その情報証拠については検証はされてるんですか?」

直大臣「はい、検証済でございます。ジャーナリストは橋渡剣というものでございます。総理はユナイトワンについてはご存知だと存じますが、ユナイトワンを取材対象として活動する裏のジャーナリストでございます」

飛鳥総理「情報証拠をご提出下さい。私から信頼のおけるもの達に検証を依頼します」

直大臣「かりこまりました。総理。私はわが国ハポネの再建の為であれば、総理の手になり足になり働きます。しかしその根底が揺らぎ始めております。経済再生本部の人間はユナイトワンの工作員で構成されており、健全な国家再建は出来ない様に存じます。そこで、代案を掲げる者の中に、国家正とういものがおりますので、そのものの提案内容を是非ご覧頂きたい」

飛鳥総理「くにいえただし。いいでしょう。今度そのものの提案内容をお持ちください。但し、検証作業が進むまでは、その提案を検討することはできません」

直大臣「かしこまりました。但し、総理。提言するようで誠に恐縮ですが、この経済再生本部の活動が始動してしまうと後戻りができなくなります。国民の血税が多額に使われる一大プロジェクトになるにも関わらず、国家の目指すべき方向が実は破滅だとしたら一刻も早く軌道修正をすべきかと。一度、お目を通して頂きたい。総理の貴重なお時間を無駄にする様な内容でしたら、私、辞任させて頂きます」

飛鳥総理「考えます」

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