大海には師がいた。
彼の名は、岩田昌一。
創造と想像の神であり、大海には一生たっても追いつけない、まさに人間の鏡になる人だった。
「すべては簡単に、わかりやすくしなくてはならない。
学者は多くのことを語る。
しかし、そんな風に複雑にしてしまっては、どんどん自分でわからなくするだけだ。
簡単にしてしまう。
つまり定義づけが大事。
わかったようで、わからない概念。
定義づけをする。
そうすると世界がわかるようになる」
岩田は言う。
大海は熱心に聴く。
「平和とは?」
岩田は突然大海に聞く。
「平和とはなんだ?」
大海は戸惑う。
「・・・・えっと。人々が争わなくなること?ですか?」
岩田はいう。
「うーん。俺に言わせてみれば違う。平和とはな、満足な状態だ」
「なるほど」
「全員が満足であれば、戦争は起こらない。満足じゃないから奪い合い争いを起こす
いいかい。こういう風に、定義づけることでいろんな本質が見えてくる」
「ありがとうございます」
「お前にひとつアドバイスをしてやろう。
世の中には目的をもたずに生きてるやつがたくさんいる。
目的をもたずに生きるのは、目的のないドライブと一緒だ。いくら走ったってどこにもたどり着かない。
もしないのなら、一日でも早く目標を作れ。そしたら一日分目標に近くなるだろ。目標に方向を定めることができるから。
もしそうじゃなければ、反対方向を向いて走っているかもしれない。そしたら1日分近くなるどころか1日分遠ざかってしまう。わかるな?」
大海は、岩田にふかぶかと頭を下げた。
「ありがとうございます。目標、もちます」
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