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月曜日, 12月 23

戦争を扇動するメリケンとそれに立ち向かうハポネ国民達

愛国心教育が足りなかった。飛鳥総理は唇を噛みしめる。
軍の志願兵を募ったところ集まったのは全国で千の単位だった。そこで徴兵制を導入したが、入隊を拒否する国民が後をたたない。
国民が軍に加入しないことをメディアは非国民としたが、それを上回りネット上では人々が団結して確固として徴兵制度を拒み続けた。
飛鳥総理は徴兵を拒否する国民については、年金をカットすることや所得税アップで対応。徴兵制を拒否したものには、刑事罰を与える法律を作った。
それでも国民は断固として動じず、民主政権のもと、選挙により国を変えるために動き始めたのだった。
彼らは、何のために戦争に行くか?
徴兵制はそもそもなんのために必要か?をネットで議論しある結論に辿り着いていた。
それは、ハポネとスイコウを戦争させることでスイコウを疲弊させたいメリケンの思惑があるということだった。確かに、スイコウは領土問題、資源問題についてハポネと対立してきたが、その対立は目立ったものでは無かった。将来的に軍力で統治をしかけてくることは十分に考えられたが、世界的な軍事組織と制裁機関がある昨今に侵略戦争を行うことは非現実的であった。つまり、スイコウは脅威ではあるもののハポネやその他の国にとってはさほどのものではなかったのだった。
だが、メリケンの母体ユナイトワンは自らの利権を脅かす可能性を秘めるスイコウを成熟する前に止めておきたかったのだった。
それにより飛鳥総理は政治的に外交的に交換条件の渦の中に放り込まれ、スイコウに対抗すべく軍事力強化を急かされていたのだった。
国民はいわばメリケン、いや、ユナイトワンの捨て駒として徴兵させられるのである。
ベターザンザットは、その時に若者で作られた団体であり、自らは戦争で捨て駒になる以上に生産性の高い人間であることを証明するために革新的なサービスや物を生み出すベンチャー企業である。このベターザンザットでは、戦争を防ぐための広告塔の機能を果たし、戦争を防ぐための仕組みづくり、戦争を誘発する根本的な理由を、探った上で、その解決策を提示し実際に現実のものとした。

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