金曜日, 5月 9

もう就活で悩まない。確実に大企業に就職する為にすべき3つのこと

入りたい企業に確実に入社するには?

それには、3つの準備が必要です。

・会社をよく調べること

・内部の人間と面識を持つこと

・最大限自分を良く見せるエピソードを持つこと

実践して成功した事例を以下に紹介します。



木高守知 きだか もりとも は、ハポネの中央銀行への転職を本気で考えていた。

というとのも、木高は、中央銀行こそが、日本経済の発展を左右する鍵であると心得ていたからである。

中央銀行では、金融緩和策が取られ、国債は増発され続け、経済バブルを見てから後退し、インフレと銀行救済という手口で国民の搾取を繰り返していた。

木高は、とても中央銀行に入れる学歴の持ち主では無い。

そんな彼が入社面接で持っていた武器はただ1つ。


嘘を付くこと


彼は、面接試験でこういった。

「私は、ギリス国の財閥であるゴッドアバブ家のグレイト・ゴッドアバブと知り合いです」


もともと木高は、入社面接を一般から受け入れしていると世間にアピールする為の形だけのものにすぎなかったが、これにより風向きが一気にかわった。

ゴッドアバブ家といえば、ギリスとその周辺諸国で銀行業を創業し、今やギリスの中央銀行やメリケンの中央銀行、財界を取り仕切っているドンの1人である。

ハポンの中央銀行の総裁は、ゴッドアバブ家の息がかかったものしかなれないとされているほどである。

メリケンの同盟国であるハポンの中央銀行は、もはやゴッドアバブ家の支配下同然なのだ。

つまりは、子会社に面接に来た若造が、本体企業の社長と個人的な知り合いであると豪語したのだ。


「もし、信じられないなら、こうグレイト・ゴッドアバブに伝えてください。

メルシャン事件を知り尽くした男が、中央銀行に必要無いか?と。そう伝えれば僕が誰だかわかるはずです」

もちろん、木高は個人的な面識など毛頭ないのである。


しかし、この事が本当であれば、木高を無下に帰るわけにはいかない。だが、人事部には、何も知らされていなかったし、やはり、そんな人が一般人として面接しに来るのはおかしかった。だけども、木高がこう付け加えた為、どうにもこうにも行かなくなった。

「面接でこんなこと言っておきながらなんですが、一応窓口から入社志願しなくてはならないから、という風に言われてしまって。これを、上の人にだけ伝えてくればいいです。面接官の貴方はいつも通り仕事をして下されば」



この事は、人事部では対処しきれなくなり、ついにゴッドアバブ家と直接やりとりのある総裁にまであがった。

総裁の名前で送られた電文をみてグレイト・ゴッドアバブは、ふっ、と笑ったという。

採用しなさい。役員候補で。


こうして、木高は中央銀行に入社。しかし、ハポンの中央銀行には、メルシャン事件が一体なんなのか、知っているものは誰1人いなかったのである。